岡眼科クリニック

第42回日本眼科手術学会に参加してきました

2月1日~3日にパシフィコ横浜で3500人程の方が参加された『第42回日本眼科手術学会学術総会に』が開催され、ドクター5名スタッフ4名が参加しました。
天神クリニックは土日も診療を行っており、なかなか学会に参加することができないのですが、今回は看護師1名、ORT1名が参加させていただきました。

今回の学会では、岡院長、近藤副院長、菅沼先生、田中先生、淵上先生が発表を行いました。

岡院長は「弧状ブレードを使用した後房型有水晶体眼内レンズ(ICL)手術の検討」と題して講演いたしました。
岡眼科では白内障手術の角膜切開時に弧状ブレードで角膜切開を行ってます。
今回ICLの角膜切開を弧状ブレードとスリットナイフとで比較をし、弧状ブレードでの角膜切開がレンズ挿入時にインジェクターが安定し、より安全に手術を行うことが可能ということを発表されました。

近藤副院長は「新型IOLを用いた3portナイロン糸ループ式強膜内固定術の一例」と題して講演いたしました。
この手術は5ヵ所の角膜切開創が必要とされるが、今回3ヵ所の創から糸を用いて行っても問題なく、角膜切開を少なくすることで侵襲を低減出来る可能性があると発表されました。

菅沼先生は「白内障術後の残余屈折に対する角膜屈折矯正術」と題して講演いたしました。
残余屈折に対してエキシマレーザーを使用することにより眼鏡なしでの生活が出来る可能性もあると言うことを発表されました。

田中先生は「istent併用白内障同時手術の短期成績」と題して講演いたしました。
istentとは白内障手術と同時に行う緑内障手術の1つです。
1度の手術で行うことが出来るため患者様の負担も少なく、白内障と同じ切開創から行うため侵襲が少ないのが特徴です。
術後3ヶ月間経過観察を行い術後眼圧・点眼スコア共に減少し、重篤な合併症もないということを発表されました。

今回、渕上先生の講演は残念ながら聞けませんでしたが「未成年の円錐角膜に角膜内リング挿入術を施行した9眼の術後12ヶ月の検討」について講演されました。

今回のテーマである『未来への挑戦』のもと多くの新しい眼科手術の貴重な講演を勉強することが出来ました。
我々岡眼科もより安全な先進医療を患者様に提供出来るよう精進いたします。

岡眼科天神 西田・皆越